印鑑の素材解説(木材)

印鑑の素材解説(木材)

印鑑には様々な素材があります。値段も100円で買える三文判から数万円する実印まで様々です。

 

印鑑にとって大切なのは印面だけではありません。

 

素材によって特徴が違いますので、どんな素材があって、どんな特徴があるのかを理解して印鑑選びをするのは大切です。

 

印鑑の素材は主に次の4つがあります。

 

@ 木材系
A 角、牙系
B 金属系
C プラスティック系

 

@の木材系には次のような種類があります。

 

本柘

木材系印材の代表といえるもので、手触りがよく、木質が硬いため繊細な刻印が可能です。

 

鹿児島県産を代表とする国産(本柘)とタイ産(シャム柘)があります。

 

値段は薩摩本柘で3500円位からです。

 

彩樺

バーチ(樺)を素材としていて、間伐材を使用したエコな印材です。

 

間伐材は細い木が多く強度に問題がありますが、樹脂を使った圧加熱処理によって強い素材へと生まれ変わります。

 

硬くて精度が高いのが特徴で木目が暖かさを感じさせます。女性が持っても違和感のない人気の素材です。

 

彩樺は以下にご紹介している「玄武」「アグニ(赤彩樺)」など色のバリエーションが豊富なのも特徴です。値段は4500円位からです。

 

玄武

玄武というと「玄武岩」などを思い出させますので、名前だけだと岩石ではないかと間違えられますが、玄武は彩樺と同じバーチ(樺)を素材としていて、「黒彩樺」とも呼ばれます。

 

黒い色が高級感、重厚感を演出します。

 

アグニ

アグニもバーチ(樺)を素材としている彩樺の一種です。色が赤いため「赤彩樺」とも呼ばれます。

 

見た目から女性の人気が高い素材です。

 

白檀

白檀は香木であり、希少価値の高いものです。

 

人工的な栽培が難しく、原産国のインドを始め輸出制限がかけられているため、希少価値がますます上がっています。

 

押印をするたびに爽やかで甘い香りのする人気がある素材です。値段は1万円位からです。

 

黒檀

黒檀は硬くて非常に強く半永久的に長持ちすると言われています。

 

高級家具などに使われている素材です。値段は3000円位からです。

 

北海道産の板屋楓、またはカナダ産のハードメイプルが使われています。

 

人体に無害な樹脂を使って人工的に特殊処理をしているため耐久性に優れ、飴色が優しい雰囲気を醸し出す素材です。

 

値段は4000円位からです。楓には「黒楓」もありこちらも人気があります。

 

琥珀

琥珀は木材ではなく樹脂が化石となったものです。

 

化石の生成の過程で昆虫、花、木の葉、枝などが入りこんだものもあり美しく、大変価値があります。夏は涼しく、冬は温かみがあるのが琥珀の特徴です。

 

値段は1万円程度から購入可能です。

 

 

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印鑑の素材解説(角・牙(1))