印鑑の偽造ってそれほど怖いものですか
偽造して売ると罪です
偽造や模倣品を正規のものと謳って販売すると、もちろん犯罪となります。
それは法律面のことですが、個人レベルでも価値のないものに正規品と同等の金銭を支払うことはしたくないものです。
偽造といえば昔から現金や有価証券などが狙われてきました。
印鑑の偽造についてはあるのでしょうか。
印鑑が偽造されたからと言って、どんな問題があるのかすぐに思い浮かばないかもしれませんね。
ここでは、印鑑の偽造の意味と、どのくらいの影響があるのかについて解説したいと思います。
偽造される印鑑の使い道
犯罪目的で印鑑、とくに「実印」を偽造することはありえます。
実印は重要な取引や高額な取引のときに押印が求められることが多いのも事実です。
それで、実印の持ち主の知らないところで詐欺的な取引を画策する者がいるわけです。
不動産の権利譲渡や、よくあるのは多額の借金の契約に偽造した実印が使われるという場合です。
もちろん、実印だけではなくて印鑑証明書も一緒に提出することが求められるので、印鑑を偽造するだけでは実行されないと思います。
しかしオレオレ詐欺のように、最近の犯罪は組織的に複雑に仕組まれるようになりました。
実印の偽造と別に、印鑑証明書がどこかから流出したり、個人情報の漏洩など、複合的に情報が収集されたりすると、狙われる確率が高くなるかもしれません。
そうなった時の必須アイテムが印鑑なので、印鑑の偽造は是非とも避けたいところです。
偽造でつかわれる手口
偽造の手段でよく使われてきたのは、印影をスキャンしてコピーを作るとか、実物が一瞬でも手に入るならシリコンなどで型を取ってコピー実印を作る、といった方法です。
さらに今では3Dプリンターの登場によって、偽造の精度が格段に向上すると言われています。
スキャンやシリコンなどでは精度がいま一つですが、最近話題の3Dプリンターを悪用すれば機種によっては非常に高精度な印鑑のコピーを作ることが可能になりつつあります。
その影響の大きさについてはケースバイケースですが、実印を偽造されるのは回避するに越したことはありません。
是非とも保管の方法や扱いにはくれぐれもご注意ください。
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