契印と割印
印鑑の歴史はとても長いので、印の押し方や用途は実に多岐にわたります。
契印や割印は先人たちが考え出した巧みな方法の一部であり、文書の真正性を保証する重要な役割があります。
とはいえ個人的にこのタイプの使い方をすることはめったにないかもしれませんが。
それぞれの意味と役割を説明しましょう。
契印(けいいん)
ある文書が2枚以上になる場合、それらが一体の文書であることと、その順序でつづられていることを明確にするために使われる方法です。
紙と紙を隣り合わせに順序通りに並べて、両方の紙に印影が半分ずつまたがるように押印します。
こうすることによって、落丁や差し替えられても分かるので、それを防止するという意味があります。
使用する印鑑は署名捺印と同じものです。
割印(わりいん)
契印と押し方が似ていますが、意味は異なります。
別々の文書同士が関連し合っているときや同一内容のもののときに、それらの文書にまたがって一つ押印することを言います。
例えば、領収書と控えを発行するときにその境界線に一つ押されているのが割印です。
または同じ契約書を複数作成した場合や、基本契約書とその細則の場合などもあります。
割印で一体性を持たせておけば、割印が付いた文書の一部が紛失したり盗まれたりしても、作成した当人でなくてもそれが分かるというわけです。
さらに付属する文書があるということも分かるので、物理的につなぎ止めたりしないで済むという利点もあります。
使用する印鑑は署名捺印と異なっていても大丈夫です。
ここが契印と違うところですね。
身近なところでは
割印は、同じ文書を複数作成するときにその同一性を証明するために行われます。
例えば、アパートの賃貸契約の時に、オーナーと賃借人それぞれが保管できるように同一の契約書を作成するときなどです。
個人として割印を使用することは滅多にないと思いますが、上記のような契約書を交わす時に必要になります。
仕事上、契約書を作成することが多い方であれば契印や割印はなじみのあるものでしょう。
このように印鑑にはいろいろな使い道があるのです。
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