実印を複数登録できるか
もしものときのために、と思って実印のスペアを作っておこうと考える方が時々おられます。
その気持ちは分かるのですが、実印が複数存在すると実印の意味がなくなってしまいます。
なぜなら、実印は所有している本人が確かに本人であることを証明するための印鑑だからです。
複数はあり得ない
もし複数あると、本人が複数いることになりますし、偽造されたと見なされる危険があります。
とはいっても、同一人物が役所に行って複数の印鑑を登録したくても受け付けてもらえないので、複数登録してしまうことはないでしょう。
また、本人の住民登録がある自治体にしか申請できませんので、すでに登録してあるなら指摘されるでしょう。
自治体が変わったらどうか
では別の自治体の窓口に行ったらできないのでしょうか。
上述のとおり、住民登録がないので受け付けてもらえないことになります。
引っ越しをしたら2ヶ所で登録できるのではないでしょうか。
市外へなら転出届を提出すると思いますが、それに伴って旧住所の印鑑登録も自動的に廃止になります。
新たな自治体に印鑑登録し直すことになります。
もちろん市内なら印鑑登録に変化はありません。
ちなみに、必須ではありませんが、市外に引っ越す場合は印鑑登録廃止届と印鑑登録カードの返却をしておくと安心です。
法人の場合は複数もあり得る
法人の場合も通常は代表者一人に対して代表者印一つが原則です。
しかし、例外的に複数の実印つまり代表者印を登録することができます。
それは代表者が複数人いる法人の場合です。
複数の印鑑を登録する条件は代表者が複数いることですが、それを証明できれば代表者の数だけ代表者印をつくってそれぞれを登録することができます。
しかし原則的には実印の複数登録はできないと思っていれば良いと思います。
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