印鑑のトラブルに対処するには
「よくあるトラブル」で挙げたようなトラブルに遭わないように、実印は慎重に扱うようにしましょう。
紛失した場合
実印でも印鑑証明書でも紛失したことに気付いたら、すぐに手を打つことが肝心です。
もし悪意のある第三者の手に渡ったらたいへんです。
紛失または盗まれたときは、なるべく早く地元の役所に行って印鑑登録の廃止と変更手続きをしましょう。
こうすれば、元の印鑑は実印としての効力を失いますし、変更後に悪用されても無効を申し立てることができます。
もし、変更手続きする前に悪用されていたらどうなのでしょうか。
勝手に締結された契約自体は無効にできないことが多いですが、変更手続きをしてあると後日裁判になったときに有利になる可能性が高くなります。
ちなみに、契約を無効にするために警察に助けを求めても、民事不介入の立場から取り合ってくれないことが多いと思います。
しかし、実印などを盗まれたり騙されたりした場合なら、警察に盗難届や被害届を出しておきましょう。
誰かに預けてトラブルになる場合
信頼できると思っても家族や友人に実印を預けるのは絶対にやめましょう。
預け先は信頼できる人だとしても、その人がまんまと騙されたらひとたまりもありません。
最善の予防策は、人に預けないで自分の責任でしっかり管理することです。
誰かに預けるとしたら、銀行などの貸金庫に預ければセキュリティーが高く安心です。
もし預けていて騙し取られたり盗まれたりしたらどうしたらいいでしょうか。
自分で管理している場合と基本的には同じように対処することになります。
分かったらすぐに印鑑登録の廃止と変更手続きをするべきです。
印鑑証明書と実印が合わない場合
印鑑の取り違いは別として、実印のコンディションが変化してトラブルにならないようにするにはどうしたら良いでしょうか。
まずは実印として使用する前に、変化していないかよく確認するようにしましょう。
そうすれば土壇場になって焦ることはなくなるでしょう。
実印の保管方法もよく考えましょう。
経年変化したり欠けたりするのは、ケースで保管していない場合や直射日光が当たる場所や気温の変化が激しい場所に置いていることが原因だと考えられます。
丈夫なケースに入れて、金庫やタンスなどに保管するようにしましょう。
印鑑の材質も種類によっては変化しやすいものもありますので、実印を作るときに耐久性があるかもよく確かめるようにしましょう。
トラブルに遭わないために
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