セキュリティが高い印鑑を選ぶには
普段から使っている三文判などの認印はセキュリティーまで考えて扱っていないかもしれません。
宅配の受け取り印をするために使うくらいですから、100円ショップにある既製品で十分でしょう。
しかし、実印や銀行印は金銭や権利が関係するのでいい加減には扱えません。
是非ともセキュリティーの高いものを準備しましょう。
偽造されにくいものを選ぶ
セキュリティーが高い印鑑とは何でしょうか。
ズバリ、偽造されにくい印鑑ということです。
実印の偽造は昔からある犯罪ですが、現在でも金銭を狙うために偽造されることがあります。
どうするかと言いますと、正当に捺印されている印影をこっそりコピーやスキャンで複製し、偽造した書類に転写して捺印したかのように見せることで、不正に利益を得ようとする詐欺の手口の一つです。
または、本物の実印と同じ印面の印鑑を入手して、本人の知らないところで本物として捺印するという手口もあります。
もし機械彫りの印鑑や文房具店の既製品などを実印や銀行印にしていると、簡単に同じものが手に入るのでセキュリティーは低く、問題が起こりやすいでしょう。
手彫りなら同じものはできない
では、どうしたらセキュリティーの高い印鑑を選べるでしょうか。
職人による手彫りの印鑑を探しましょう。
手彫りのメリットは幾つかありますが、2つと同じものは作れないことはその一つです。
制作工程すべてを手作業で行うので、たとえ意識的にまったく同じように作業したとしても、同じものは出来ません。
一方、機械彫りは印影データが使いまわせますし機械でまったく同じ動作ができるので、同一の印面をもった印鑑が複数存在することもできます。
セキュリティーを考えると手彫りで制作される印鑑を選びましょう。
なお業者によっては、機械でほとんど彫ってから仕上げだけを手作業をする「手仕上げ」を表示している場合もあります。
本人の慎重さが最大のセキュリティー
実印の所有者本人も扱いを十分注意するようにしましょう。
家族や親族であっても実印を貸したり預けたりしないこと、捨印や白紙委任状などに捺印しないこと。
そして適切な場所に保管するようにしましょう。
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