機械彫りと手彫り

ネット通販は機械彫りか手彫りか

印鑑の値段を大きく左右するのが素材の種類、そして彫り方です。

 

彫り方には主に手彫りと機械彫りがあります。

 

機械彫りとは

 

機械彫りは文字どおり自動マシンで印面を彫り上げます。

 

以前は光電式彫刻機と言って、手書きの印面デザインを少しずつ光学的に読み取って、隣のカッターで同時に彫刻するマシンが使われていました。

 

これだけでは粗いので、仕上げは手作業で行なっていました。

 

現在ではパソコンにつながった専用のロボット彫刻機が多く使われています。

 

パソコンで書体サイズを指定し、画面で確認すれば、あとはマシンが正確に彫刻します。

 

現在の機械彫りの場合、データをもとに作るため類似の印鑑を作ることができますので、実印の安全面ではリスクが高くなります。

 

機械彫りなら価格を低く抑えることができ、制作工程が短縮されて納期を早くすることができるようになりました。

 

「即日出荷」に対応している場合は、ほぼ機械彫りで制作していると考えておきましょう。

 

手彫りとは

 

手彫りは、印鑑を作るすべての工程を手作業で行なっていることを意味します。

 

職人さんにより一本一本丁寧に作られていくので、どうしても時間はかかることになります。

 

手彫りの工程は業者によって異なりますが、少なくとも「字入れ」「粗彫り」「仕上げ」の3工程を行なっています。

 

手彫りと言っていても、時間短縮のために、歯医者さんで使っているような電動工具を使用している場合もあります。

 

しかし「完全手彫り」と言っている場合は、「印刀」と言われる彫刻道具だけを使用して彫っていくことを意味しています。

 

人力だけで彫っているということで大変貴重な仕上がりとなります。

 

ハイブリッド工程で効率的に

 

また、機械彫りと手彫りのハイブリッドもあります。

 

ある程度までは機械で彫って、最後は手仕上げで微調整をするというものです。

 

時間短縮とコスト削減しつつも、手彫りの良さも合わせ持っているわけですね。

 

やはり、最後の部分だけでも手作業が入ることによって固有の出来上がりになりますので、世界に一本だけの印鑑になるのではないでしょうか。

 

このようないろいろなパターンがあることを踏まえて、注文時によく確認するようにしましょう。

 

 

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