印鑑の素材解説(角・牙(1))
印鑑の素材として人気なのが、「角・牙」です。
では「角・牙」素材をご紹介していきます。
象牙
最高級の印鑑素材で、「印鑑の王様」と言える象牙は使えば使うほど光沢が出てきます。
摩耗に強く、丈夫で、一生モノの印鑑素材です。
朱肉との馴染みも抜群です。
象牙は非常に希少価値が高いため、持っているだけでステータスになります。
グレードの違いについて
象牙の中でもその部位によってグレードが異なります。
最高級と言われているものは、象牙の中心部分から取れる「中心層」を使用した印鑑です。
「極上」「芯持ち」ともいわれるこの中心層は象牙の密度が高いためキメが細かく、一番グレードが高いものです。
次に「中皮層」は象牙の中心部からやや外側にあります。この象牙は「特選」と呼ばれ、「極上」ランクの中心部に比べるとやや値段がリーズナブルです。
そして「外皮層」を使った象牙の印鑑は一番値段がリーズナブルです。素材としては「極上」「特選」に比べて目がやや荒く、耐久性に劣ります。
リーズナブルな値段で購入できるものはこの「外皮層」が多いのです。
非常に希少価値のある象牙
ほかにも「日輪」または「横目芯持ち」ともいわれる部位があります。
通常は象牙が伸びる方向に沿って切り抜きますが、これは象牙を印鑑に切り抜く際に、象牙を横にして(つまり垂直に)切り抜き、端部に「中皮層」、真ん中が「中心層」にしたもので、象牙の色が濃いと、ボディに美しい縞模様、年輪のようなものが見えます。
この模様から「日輪」と呼ばれます。
「日輪」は非常に希少価値の高いもので、なかなかお目にかかれません。
象牙の値段ですが、グレードによって13000円から30000円程度になります。日輪になると55000円を超えます。
入手が困難になってきた
象牙はネット通販大手のハンコヤドットコムなど販売を取りやめるところが増えてきています。象牙の代わりに金属のチタンの人気が高まってきています。
象牙はますます入手困難になるであろうと予想されますので、もし手に入れたい方はまだ販売されているうちに注文されることをお勧めします。
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印鑑でポピュラーな象牙に関して