実印の偽造について
テクノロジーの進歩とともに、偽造の技術も年々向上しています。
紙幣の偽造は有名ですが、間接的に金銭を得られるものとして狙われるのが実印です。
現在の主流は、実印の印面をシリコンに押し当てて型取りし、コピーを作る方法のようです。
しかしこの方法は精度があまり高くないので、偽造だと発見されやすいようです。
そもそもしっかりと保管してあれば実印を盗むことは難しいので、保管方法が重要になります。
実印を盗まなくても?
では、実印そのものがなくても押印された印影があればそれをもとに偽造することができるとしたらどうでしょうか。
それは恐ろしい話ですね。
でも技術的には可能になっていると言われています。
それは近年話題になっている3Dプリンターの存在です。
パソコンで印影を読み取って、データを少し加工するだけで、あとは3Dプリンターがコピーを作ってくれてしまうのです。
家庭用は精度が低いのですが、業務用のマシンならかなり精度が高いものに偽造できるのではないかと考えられています。
技術的には可能なレベル
まだ実際に悪用したという話は聞きませんが、拳銃のコピーを作ったという話はたくさんありますから、実印も同じようになる可能性は十分あります。
もしそうなると、偽造実印で押印しても本物の印影と見分けがつかないかもしれません。
そしてこれが普及してしまうと、実印の信頼性がなくなってしまうことになります。
安易に押印しないこと
テクノロジーの進歩は良い面をもたらしてくれますが、それと同時に悪い面ももたらしてしまいます。
悪い動機の人たちがいるかぎり、このいたちごっこは続いていくでしょう。
実印の保管方法だけでなく、実印を押すことのさらなるリスクもよくよく考えて、契約相手の信用なども十分確認するようにしましょう。
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実印の悪用を予防するには