御璽・国璽とは

御璽・国璽とは

印鑑の種類の中でも特殊かつ特別といえるのが「璽」と名の付くものです。

 

ほとんどの一般国民は一生目にすることはまずない印鑑および印影でしょう。

 

では御璽および国璽について説明しましょう。

 

世界に一つだけ

御璽(ぎょじ)とは、天皇陛下がお持ちの印鑑のことで、世界に一点しか存在しません。

 

代々皇位を継承するときに引き継がれ、今上天皇しか持つことがない極めて特別な印鑑です。

 

「天皇御璽」と彫られた大型の純金製の印で、侍従が二人がかりで押印することになっています。

 

事実上は、天皇陛下がご自分で御璽をお使いになられることはないと思われます。

 

親書、詔書、条約、批准書、信任状など国事の重要な文書に用いられています。

 

広い意味で個人の実印のようなものと言えますね。

 

日本という国としての印鑑

国璽(こくじ)というのは、日本の国を表す印鑑で、当然ですがこちらも一点しかありません。

 

「大日本国璽」と彫られた金印で、現在では条約の批准や文化勲章の勲記(勲章を贈る旨を書いた文書)に用いられています。

 

ニュースなどで皇居において天皇陛下から叙勲される様子が映されることがありますが、あの時に手渡されているのが、国璽が押された勲記というわけですね。

 

広い意味では法人の実印、つまり代表者印のようなものと言えるかもしれません。

 

「璽」の意味

 

古代中国の秦の始皇帝のときから皇帝の印鑑のみを「璽」と呼んでいたことに倣って、日本でもその他の「印章」と区別して言うようになったと言われています。

 

各々、明治時代に製作されたそうですから、璽そのものは意外と古いものではないようです。

 

しかし太平洋戦争のころは政府の指示で子供たちも学校で「ぎょじ」の言葉はばっちり教えられていたそうです。

 

終戦後はそれまでの考え方が大きく見直されるなかで「ぎょじ」も教えられなくなったので、現代のほとんどの若者たちは知らないでしょう。

 

しかしながら、どちらも日本において最も権威のある印鑑であるというのは間違いありませんね。

 

 

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